野球

【野球】先頭打者への四球は得点に繋がりやすい説は本当!?過去のデータで解明してみた

皆さんは聞いたことがあるでしょうか。

野球界での通説
”先頭打者の四球は得点に繋がる”

小学生の頃からソフトボールや野球をしていた私は
この格言を嫌というほど聞かされてきました。

実際にプレーしてきた私の体感的にも
先頭打者四球が得点に繋がるケースは多い気がしていました。
この説は間違っていないように思えます。

しかし、この通説を数字で証明することはできるのか?との
疑問を抱いため、データを取って検証することにしました。

私の応援している
阪神タイガースの2023年シーズンのデータを採用します。

こちらの記事でデータを公開しています。
 ↓↓↓

今回の記事では、
”先頭打者への四球”がタブーと考えられる理由と
過去のデータでそれは証明されているのか?について解説します。

”先頭打者の四球は得点に繋がる説”は本当なの?と
感じている方の疑問を晴らすことができる内容になっています
ので
ぜひ最後まで読んでいってください。

一緒に、野球界の通説を立証していきましょう!!

※阪神タイガースのデータ検証をすぐに確認したい方はこちら
 ↓↓↓

先頭打者への四球はタブー

野球界のレジェンドの1人野村克也氏は言いました。
「先頭打者の四球は8割が得点に結びつく」と。

この発言に裏付けられている通り、
回の先頭打者へ与える四球はイメージが悪いのです。

実際に無死で出塁を許すことは、
攻撃側には、得点のチャンスとなり、
守備側には、失点のピンチ
となります。

ここでは、守備側に焦点を当てて
先頭打者へ四球を与えた時のデメリットを考えてみましょう。

10年以上、野球をプレーした
私の経験則を元にまとめていきます。

その1:野手のリズムが崩れる

四球は、打球がインフィールドに飛ぶことがありません。

投手と捕手しかボールに触れることなく、ランナーを許してしまうことになります。

これにより、守る野手の足が止まってしまいます。

次打者以降の打球に対しての反応が遅れる可能性が高まります。

これにより、守備範囲が狭くなってしまい、
得点に繋がるケースが多くなるのではないでしょうか。

その2:投手心理が乱れる

先頭打者へ故意に四球を出すという作戦は
ほぼないと言っていいでしょう。

そうであるならば、
望まない四球を与えてしまった投手は少なからず動揺します。

連続での四球は、よりピンチを拡大させるため、
積極的にストライクゾーンに投げようとする心理が働きます。

野球界には、
”四球の後の初球を狙え”という鉄則も存在します。

狙いすました打者に対して
甘いゾーンへボールが行ってしまうと
ヒット確率が高まり、得点にも繋がりやすくなります。

その3:空気が重くなる

前述している通り、
”先頭打者の四球は得点に繋がる”は
野球界の通説として広く認識されています。

故に、先頭打者が四球で出塁した場合、
「やってしまった」という感情に
投手だけでなく、監督をはじめチーム全体がなりがちです。

野球には、”流れ”というものがあります。

この思い空気は、流れを相手チームに渡してしまうことになり、
得点にも繋がりやすくなります。

これまでの参考情報

現在のインターネット上で収集できる情報を確認してみましょう。

2017年の古い情報になりますが、
サンスポの記事には以下のような情報が掲載されています。

まず、セ・リーグ全体の守備面における「先頭が四死球」で出塁した場合の失点確率は38・10%(588回のうち224度失点)だった。失点期待値は「0・777」。これを定説検証のため「先頭が単打」で出塁した場合と比較する。単打の場合の失点確率は39・60%(1293回のうち512度失点)。期待値は「0・824」。やはり四死球でも単打でも、ほとんど変わらない数字が得られた。

https://www.sanspo.com/article/20171218-FFCCE7QNMJMCFABYQONDSYSQSE/

”サンスポ”より引用

また、早稲田大学野球部では
先頭打者の出塁に焦点を当てて分析しています。
以下のような結果が出ています。

先頭バッター出塁イニングの得点率 44.2±3.6%は、先頭バッター凡打イニングの得点率 12.2±1.7%より明らかに大きい。

http://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2008/1K05A179.pdf

”早稲田大学野球部の試合分析”より引用

結局、”先頭打者の四球は得点に繋がる”?

答えは、半分YES!半分NO!です。

中途半端な回答ごめんなさい!!
でも、本当にそうなんです!

先頭打者の出塁は得点確率の上昇に繋がる

これがデータでわかっている情報です。

つまり、先頭打者が四球であろうが安打であろうが
出塁すればそのイニングの約40%程度の確率で
得点が入ることがわかっています。

阪神タイガースのデータで検証してみる

2023年阪神タイガースのデータで
検証していきたいと思います。

こちらの記事で詳しいデータを開示していきます!
 ↓↓↓

最後に

今回は、野球界での通説”先頭打者の四球は得点に繋がる”の真相に迫りました。

データ上では、
先頭打者への四球だけが得点に繋がりやすい
という訳では無かったようです。

しかし、数字だけでは、推し量れないのが
野球の奥深いところ
ですよね!

データで証明された情報も参考にしながら、
更に野球を楽しんでいきましょう♪

それではまた!

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