大谷翔平選手をはじめ、日本人選手の活躍でさらに盛り上がるMLB。
中継やニュースを見ていると、「スイープ(Sweep)」という言葉を耳にする機会が増えていますよね。
日本のプロ野球でいう「3タテ」に近いイメージですが、実は意味合いや使われ方に少し違いがあります。
この記事では、MLBの「スイープ」について、意味や種類、由来、文化的背景までわかりやすく解説します。これを読めば、実況や解説をもっと楽しめるようになりますよ!
また、実況や解説者の話している内容は、時に専門的なものもあり、
試合観戦をしている際に、「それってなに?」と感じたことのある方もいるのではないでしょうか。
実際に、日本のプロ野球では馴染みのない用語をMLBで使用しているケースも多くあります。
最近では、”スイープ”や”バットフリップ”という言葉だったり、大谷翔平選手のコメントでも出てくる”コマンド”という用語をよく耳にしますね。
この記事では、それらの用語について、解説していきます。
MLB観戦をより楽しむためにぜひ読んでいってください!
スイープ(Sweep)とは何?
**スイープ(Sweep)**とは、試合シリーズで「全勝する」ことを指す用語で、MLBでは以下のような文脈で使われます:
- シリーズスイープ:同じ対戦相手との3連戦・4連戦で全試合勝利
- ダブルヘッダースイープ:同一日に2試合とも勝利
つまり、「掃くように相手を一掃する」というイメージからきた表現です
✅ スイープの種類とその意味
タイプ | 意味 |
---|---|
シリーズスイープ | 例:3試合中3勝、4試合中4勝など |
ダブルヘッダースイープ | 同一日に行われた2試合で2勝 |
シーズンスイープ | 同一チームを1シーズン内で全勝(珍しい) |
プレーオフスイープ | 例:WSで4連勝など |
スイープの由来と文化的意義
「スイープ」という言葉は、「掃いて完全に取り除く」という意味合いから借用されています。
NBAでも「スイープ」は全試合勝利の意味で使われており、MLBも同じニュアンスです 。
MLBの場合、「スイープ」は単なる勝利以上の価値を持ち、**「圧倒する」「相手を一掃する」という強さの象徴として扱われます 。
📊 歴史に残る名スイープ例
- 2012年ワールドシリーズ:サンフランシスコ・ジャイアンツがデトロイト・タイガースを4連勝で下し、完全制圧
- 通算19回のワールドシリーズ・スイープの中で、ヤンキースが最多(8回)
MLBにはドーム球場がない!?その理由とは・・・
詳細はコチラの記事で紹介しています。
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スイープがチームやファンに与える影響
- モメンタム獲得:連勝によって勢いがつき、チームの士気が高まる
- ファンも熱狂:「掃除するぞ!」と満席で盛り上がり、応援が一体化
- メディアで注目:解説・新聞でも「Sweep!」がタイトルに使われることも多く、注目度が上がります
スイープの雰囲気をより味わいたい方は、MLB公式キャップやユニフォームを身につけて応援するとより一体感が出ます。
まとめ:スイープを知ればMLB観戦がもっと楽しくなる
- ・「スイープ」とはシリーズ全勝を意味し、強さや支配力を象徴する。言葉の背景には「完璧に掃き清める」というイメージ。
- ・種類としては、シリーズ・ダブルヘッダー・シーズン・プレーオフのスイープがある。
- ・有名な例には2012年WSなどがあり、チームとファンにとっての一体感や盛り上がりは格別。
その他の主な用語
バットフリップ(Bat flip)
バットフリップとは、バッターが打撃後にバットを放り投げる行為のことです。
主に、ホームランを打った後に、感情的な表現として行われます。
特に重要な試合や緊迫した状況でヒットやホームランを打った場合に行われることが多いです。
ここ最近、大谷選手も会心のホームランを放った際にクールなバットフリップを決めています。
コマンド(command)
コマンドとは、投手の制球力のことです。
投球を意図した通りに制御し、コントロールする能力のことであり、
コマンドがある投手は、ストライクゾーンを上手く使い、打者を抑える確率が高くなります。
クローザー(closer)
クローザーとは、抑え投手のことです。
基本的に、自チームがリードしている展開の試合で最終回に登板して、勝利を確保する役割を担当する投手のことです。
主に、セーブ数が評価の指数になります。
ピッチクロック(pitch clock)
ピッチクロックとは、投手の投球動作に入るまでの時間を制限するルールです。
2023年シーズンから適用されている新ルールです。
日本のプロ野球(NPB)には、まだ導入されていません。
詳細はコチラの記事で紹介しています。
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シフト
シフトとは、打者に合わせて守備陣の配置を変更することです。
MLBでは、豊富なデータを基に大胆にシフトを敷くことも多くあります。
しかし、2023年シーズンより、極端な守備シフトが禁止されるルールが導入されました。
詳細はコチラの記事で紹介しています。
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LOB(Left on Base)
LOBとは、残塁のことです。
ランナーが塁上に残った状態で攻撃を終えることを残塁といいます。
そのランナーの数がLOB(残塁数)です。
打者記録に関する用語
AB(At-bat)
ABとは、有効打席数つまり打数のことです。
AB数に基づいて打率や出塁率、長打率などの指標が計算されます。
打席に立つこと自体もABと言います。
OBP(On-base Percentage)
OBPとは、出塁率のことです。
打者がどれだけ頻繁に塁に出るかを示す指標です。
具体的には、安打、四球、死球、相手の失策などで塁に出た回数を打数と共に計算します。
OBPの高い選手をどの打順に置くかは、チームの得点力に大きく関わってきます。
チームの戦略にも重要な指標となります。
SLG(Slugging Percentage)
SLGは、長打率のことです。
長打率は打者がどれだけの頻度で長打を記録するかを示します。
長打率 = 塁打数 ÷ 打数
ホームランは、4塁打ということになります。
例えば、4打数1安打(1本塁打)だと、長打率は1.000となりますね。
OPS(On-base Plus Sluggin)
OPS とは、出塁率(On-base Percentage) + 長打率(Slugging Percentage)で導き出します。
打者の出塁能力と長打能力を総合的に評価するために使用され、試合に対する貢献度を表す重要な指標です。
OPSが1.000超えは、優れた成績であるとされています。
MLBトップクラスの選手は、OPSが1.000を超える選手もいます。
RBI(Runs Batted In)
RBIとは、打点のことです。
チームの得点に直接関わる数字であり、試合への貢献度を示すものとして注目されます。
RISP(Runners in Scoring Position)
RISPとは、得点圏打率のことです。
得点圏=2塁または3塁にランナーがいる状態
つまり、チャンスでいかに打っているかの指標です。
このような場面では、プレッシャーや緊張が高まることがあります。
そのため、打者のメンタル面も評価できます。
RISPのシチュエーションで活躍することができる打者は、チームにとって貴重な存在とされます。
投手記録に関する用語
SO(Strikeout)
SOとは、三振数のことです。
投手のタイプを評価する指標になります。
IP(Innings Pitched)
IPとは、投球イニング数のことです。
投手が1イニングを投げるとは、対戦相手から3つのアウトをとることを意味します。
投手陣の負担や疲労度、投手の労力を示す指標です。
先発投手だと、シーズン200IPを1つの目標にしている選手が多いです。
WHIP(Walks Plus Hits per Inning Pitched)
WHIPは、投手が1イニングにどれだけのランナーを出すかの指標です。
WHIP = (与四球数 + 被安打数) ÷ 投球イニング数
つまり、WHIPが低いほど投手として優秀であるということです。
WHIPが低いほど、投手は対戦相手に対して少ない数の与四球、被安打であることを意味し、制球力や制球精度が高いことを示します。
投手を評価する際の重要な指標となります。
最後に
MLBでよく使われる用語について解説しました。
大谷翔平選手をはじめ、日本人選手の活躍が著しいMLB!!
様々な用語の意味を知り、よりMLBを楽しんでいきましょう♪