2023年シーズンからMLBで導入された注目の新ルール「守備シフト禁止」。
これにより、長年MLBの戦術の1つだった“極端な守備シフト”が制限されました。
この記事では、守備シフト禁止ルールの内容、導入の背景、実際の効果、さらに大谷翔平選手をはじめとした選手への影響まで、最新情報を交えて分かりやすく解説します。
- 守備シフト禁止のルール内容
- 守備シフト禁止でMLBの野球がどう変わるか
- 大谷翔平選手への影響
もう一つ話題のMLB新ルール”ピッチクロック”についての解説はこちら
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守備シフトとは?
「守備シフト」とは、バッターの打球傾向に応じて、守備位置を大きく変更する戦術です。
たとえば、左の強打者が引っ張り傾向にある場合、内野手が極端に一塁側に寄ることがよくあります。近年ではデータ分析の進化により、シフトが常態化し、MLB全体の”約35%”の打席でシフトが敷かれていたとされています。
MLBが抱えていた課題とルール変更の背景
極端な守備シフトの増加により、打者のゴロアウトが増加、結果としてヒットが減少し、
「三振かホームランか」という単調な試合展開が増加。
これにより、観客の興味が薄れ、試合のエンタメ性の低下が問題視されていました。
MLBは野球の魅力を取り戻すため、いくつかの新ルールを導入。
その柱のひとつがこの「守備シフト禁止」です。
もう一つの原因とされている試合時間の長さに対応するためのMLB新ルール”ピッチクロック”についての解説はこちら
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守備シフト禁止のルール内容
2023年から以下のような守備配置が義務付けられました:
- 内野手は4人とも内野のダートエリア内に両足を置くこと
- 二塁ベースを挟んで左右に2人ずつ配置すること
つまり、内野手を極端に右側(あるいは左側)に偏らせるシフトは禁止され、従来の“守備の定位置”に戻ることになりました。
内野手の守備位置は2塁ベースを境に左右に2人ずつ
実際の効果は?打者成績・BABIP・試合内容の変化
2023年シーズン終了時点のデータによると:
- BABIP(インプレー打球の安打率)が上昇
- 2022年:.290 → 2023年:.297(+0.007)
- ゴロのヒット数が増加
- 特に左打者が恩恵を受けた
- 守備範囲の拡大により、好プレー増加
- 守備力の高い選手がより評価される傾向に
守備シフト禁止により、試合展開はよりダイナミックになり、球場でも好プレーに歓声が上がる機会が増えたと言われています。
大谷翔平選手への影響は?
注目されていたのが、大谷翔平選手への影響。
Statcastのデータによると、2022年シーズンにMLBで最も多く守備シフトの被害を受けた選手が大谷選手であり、極端な守備により安打を防がれた数は最多クラスでした。
しかし、2023年はシフトが禁止されたことで、左方向のゴロヒットが増加し、大谷選手の打率・出塁率ともに上昇傾向となりました。
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守備力の再評価と今後の展望
このルール改正によって
- 野手個々の守備範囲・反応速度が重視されるように
- 高い守備力を持つ内野手がより評価対象に
- MLBの試合がよりテンポ良く、戦術的にも面白くなった
また、打者の個性がより発揮されやすい環境となり、“らしさ”を楽しめるMLB観戦が戻ってきたと評価されています。
最後に|守備シフト禁止で野球はより魅力的に
「守備シフト禁止」は、ただのルール改正ではなく、野球の原点回帰とも言える大きな変化です。
これからMLBは、守備・走塁・戦略の妙を楽しめる舞台として、再び観客の心をつかんでいくでしょう。
もちろん、日本のプロ野球(NPB)でも今後このようなルールが導入される可能性もあります。野球というスポーツの進化を、引き続き楽しみましょう!
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