※この記事は随時情報を更新していきます。
最終更新日 2023/7/31 試合終了時点
野球界での通説
”先頭打者の四球は得点に繋がる”
この説をデータで立証していきます。
データの対象とするのは、
阪神タイガースの2023年シーズン成績。
比較のため、
先頭打者四死球時の得点確率と
先頭打者安打時の得点確率について
確認していきたいと思います。
阪神タイガース攻撃時の得点確率と
守備時の失点確率についてデータを取ります。
”先頭打者の四球は得点に繋がる”と言われている説は本当なのか?
についてはこちらをご覧ください!
↓↓↓
3,4月データ
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
3、4月期 阪神タイガース攻撃時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
38.10% | 54.17% | 49.28% |
阪神タイガース守備時(失点確率)
3、4月期 阪神タイガース守備時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
15.38% | 48.84% | 41.07% |
私的講評
まず、阪神の投手陣優秀!!
そもそも与えた先頭打者四死球回数は14回は
攻撃時にもらった先頭打者四死球回数は21回と
比較して少ない!!
そして先頭打者を四死球で出しても
得点される確率15.38%はかなり低いです。
また、スポーツナビで確認できる
チームデータでも投手成績優位が明らかになっています。
チーム防御率2.58は両リーグトップの成績です!
打者陣も好調の1番近本選手と2番中野選手が
帰る人にも帰す人にもなっていることで良い状態といえます。
近本選手14打点(リーグトップタイ)
中野選手13打点(リーグ3位)
素晴らしい活躍です!!
5月も好調キープに期待します。
5月データ
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
5月期 阪神タイガース攻撃時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
41.18% | 41.18% | 41.18% |
※偶然すべて同じ数字になりました。
阪神タイガース守備時(失点確率)
5月期 阪神タイガース守備時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
44.44% | 40.23% | 44.26% |
私的講評
攻撃時、守備時ともに40%程度の得点率で相場に近いデータが取れました。
先頭打者出塁を許した回数で見ると守備時の方が少ないため、
5月も投手陣が安定していた証だと考えられます。
今回のデータとは、離れた話になりますが、
5月タイガースは、2死走者なし状態からの得点が多かったです。
それも接戦において、逆転場面を演出していたため、強く印象に残っています。
データ関係なしの好調ぶり!!
期待通り5月も好調をキープすることができました。
というか、できすぎです!!!
交流戦もその勢いでいきましょう♪
6月データ
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
6月期 阪神タイガース攻撃時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
76.92% | 53.66% | 62.69% |
阪神タイガース守備時(失点確率)
6月期 阪神タイガース守備時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
31.25% | 51.28% | 45.45% |
私的講評
・攻撃時、先頭四死球出塁後の得点確率が圧倒的!
上記ケース、26回中20回で得点!(5月=17回中7回)
とはいえ、月間の総得点数で見ると5月106得点に対して、6月81得点と少なめ。
もらったチャンスを活かしたが、大量得点には結びつかず・・・
という結果になりました。
・守備時、先頭打者出塁時の失点確率微増・・・
投手力が売りの阪神タイガース。6月の月間防御率3.18と初めての3点台。(それでも低くて優秀!!)
今回の先頭打者出塁時の失点確率微増もそれに反応した形となりました。
・月間勝敗 8勝14敗1分
交流戦もあった6月。
好調を維持してきた阪神タイガースにとって、辛い1ヶ月になりました。
投打バランスの均衡が微妙に崩れた結果でしょうか。
防御率は悪化しているものの依然として上位レベル。
打線の奮起を待ちましょう!!
7月データ
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
7月期 阪神タイガース攻撃時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
53.85% | 44.44% | 46.27% |
阪神タイガース守備時(失点確率)
7月期 阪神タイガース守備時の得点確率データ
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
37.50% | 47.27% | 46.03% |
私的講評
・打線は効率的に得点!
6月に引き続き平均(40%)以上の先頭打者出塁時得点確率となりました。
特に、先頭打者四死球出塁後に5割以上の確率で得点しているのは相手にとってのダメージは大きいですね!
・粘りの月間勝ち越し!!
月間勝敗 11勝8敗2分 と勝ち越しに成功!
6月の負け越しを引きずらない点、昨年までとの違いを感じます。
月間防御率2.75と投手陣が奮闘しました。
チームとして絶好調ではないものの、なんとか凌いで粘って・・・の戦いです。
8月も楽しみですね♪
8月データ
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
阪神タイガース守備時(失点確率)
9月データ
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
阪神タイガース守備時(失点確率)
10月データ
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
阪神タイガース守備時(失点確率)
2023年通算
阪神タイガース攻撃時(得点確率)
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
40.54% | 47.36% | 45.45% |
阪神タイガース守備時(失点確率)
先頭打者四死球出塁時 | 先頭打者安打出塁時 | 先頭打者出塁時 |
27.27% | 44.44% | 41.07% |
総評
安打での得点確率の方が圧倒的に高い。
四球だから、得点に繋がるわけではないようです。
それではまた!