ABSとは？｜仕組みと概要の紹介
ABS（Automatic Ball-Strike System）とは、ピッチトラッキング技術を利用してボールとストライクの判定を機械が行うシステムのことです。従来は人間の球審が判断していたストライクゾーンを、コンピュータがリアルタイムで正確に把握し、自動で判定を下しMLB新時代の審判制度！ABS（自動ボール・ストライク判定）とは？導入背景と今後の展望を解説します。
ABSは、スタットキャストやホークアイといったトラッキングシステムを活用し、ボールの軌道や位置をミリ単位で計測。これにより、球審の個人差や人為的ミスを排除することができます。
導入の背景｜誤審・判定への不満とテクノロジーの進化
長年、MLBのボール・ストライク判定は議論の的でした。特にクローズアップされるのが、勝敗に影響する誤審や、審判によるストライクゾーンの個人差です。
SNSでは「○○審判のゾーンは広すぎる」「大谷の外角は取られない」といった声が飛び交い、テクノロジーの進化とともに「機械のほうが正確なのでは？」という機運が高まっていました。
こうした流れを受け、MLBはマイナーリーグにてABSのテスト導入を進めています。
MLBのルール”守備シフト禁止”についての解説はこちら
↓↓↓
マイナーリーグでの導入実績と反応
ABSは、2022年からトリプルA（一部）などで段階的に試験導入されてきました。
初期のABSは、完全自動判定で行われましたが、後には「チャレンジ制度付きABS」も試験運用。これは、基本的には人間の球審が判定を行い、選手や監督が納得できない場合に限りチャレンジし、ABSの判定で上書きされるという方式です。
この制度は、試合のテンポを崩さず、公平性も確保できるとの評価もあります。
選手や監督からは「公正さが増した」とする声もある一方、「機械判定にリズムを乱される」といった慎重な意見も聞かれます。
MLBへの導入はいつ？最新の導入スケジュール予測
MLB公式の発表では、2025年シーズン中に一部の試合での試験導入が見込まれており、早ければ2026年以降のレギュラーシーズン全体への導入も視野に入っています。
実際、2025年のスプリングトレーニングでは3つの球場でABSチャレンジシステムが試験的に導入されました。 このシステムでは、選手や監督が球審の判定に異議を唱えてチャレンジした際、約56%の割合で球審の判定が覆される結果となりました。 一部の選手からは「テンポが良くなった」「正確性があって安心できる」など、好意的な声も上がっています。
また、2025年のオールスターゲームでもABSが導入され、全国放送を通じて多くのファンがその精度と運用を体感しました。
選手・監督・ファンの反応は？賛否両論まとめ
賛成派の意見：
- ・誤審がなくなることで選手が納得してプレーできる
- ・公平性が高まり、勝敗に対する不満が減る
- ・球審のストレスが軽減される
反対派の意見：
- ・人間ならではの駆け引きやドラマが失われる
- ・完全なテクノロジー依存に違和感
- ・ストライクゾーンの数値的定義が現場の感覚とズレる
ABSのメリット・デメリット
メリット：
- ・誤審の排除により、試合の公正性が向上
- ・一貫性のある判定で、選手が対応しやすくなる
- ・テクノロジーによるスポーツの近代化
デメリット：
- ・人間味のある名勝負が生まれにくくなる懸念
- ・判定に対する「議論」や「ドラマ」が減る
- ・高精度ゆえに「納得感」が逆に減る場面も？
まとめ｜ABSが野球に与える影響とは？
ABSは、誤審問題の解消という点で大きな期待を集めていますが、スポーツの本質的な「人間味」をどう保つかが今後の焦点となりそうです。
完全自動判定とチャレンジ方式の併用など、MLBは複数の選択肢を探りながら未来の野球像を描いています。
ABSがもたらす変化を正しく理解し、時代の流れとともにMLB観戦をさらに楽しんでいきましょう！
大谷翔平選手をはじめ日本人メジャーリーガーの試合を
ＡＢＥＭＡならスマホさえあればどこにいても観戦できます！
MLB公式キャップやユニフォームを身につけて応援するとよりMLB観戦が楽しもう！
関連記事リンク
大谷翔平選手をはじめ日本人メジャーリーガーの試合を
ＡＢＥＭＡならスマホさえあればどこにいても観戦できます！
ＡＢＥＭＡプレミアム会員なら、大谷翔平選手をはじめＭＬＢ 324試合観戦可能！！
今なら14日間無料体験できます！
