はじめに ✍️
2023年のMLBシーズンから導入された**ピッチクロック(Pitch Clock)**は、「試合時間が長すぎる」という課題への大きな対策とされ、多くのファンや解説者が注目しています。
元記事では仕組みに重点を置いていましたが、今回は「どれだけ試合時間が短くなったか」や「選手・メディアの反応」など実績とともにわかりやすく解説します。
話題のMLB新ルール”守備シフト禁止”についての記事はこちら
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MLBの抱える課題
野球発祥の地であるアメリカに存在する世界最高峰のプロ野球リーグであるMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)。
MLBは、もちろんアメリカでは大人気!!と言いたいところですが、他の人気スポーツと比較するとそうとも言い切れない部分があるそうです。
その原因の1つとして、試合時間の長さが挙げられます。
確かに、サッカーやバスケットボールは時間が決まってるのに対して、プロ野球には明確な時間制限がありませんね。
この問題に対応するために”ピッチクロック”というルールが導入されることになりました。
⏱️ ピッチクロックとは?基本ルール
- 走者なし:15秒以内に投球動作へ
- 走者あり:2023年は20秒→2024年から18秒に短縮
- 打者は残り8秒で打席に立つ必要あり
- 違反すると投手は「ボール」、打者は「ストライク」扱いに
ピッチクロックのメリット
1番のメリットは、試合時間短縮です。
実際に2023年MLB開幕戦では、平均26分の時間短縮につながっています。
また、既にピッチクロックが導入されていたマイナーリーグでは、このルールが健康維持に役立つ可能性があるとの見解も出ているそうです。試合時間短縮が、選手の睡眠時間確保に寄与することでケガの確率が下がったというデータが報告されています。
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ピッチクロックのデメリット
デメリットは、投手と打者の1対1の駆け引きが希薄になってしまう可能性がある点です。
団体競技でありながら、個人の対決も楽しめることは野球の大きな魅力です。時間制限がある中でも名勝負が生まれていくことを期待しています。
記憶に新しいWBC決勝戦9回表の大谷翔平投手VSトラウト選手の名勝負。大谷投手がトラウト選手を三振に仕留めたあの最後の1球の投球時間は26秒だったそうです。あの名場面がピッチクロックにより10秒以上短縮されていたと思うとどうでしょうか・・・
以下、2025.7追記
- 投手の怪我リスク?
- MLBPA(選手会)は懸念を表明するも、MLB側は マイナーでの怪我率はむしろ低下と反論
- APの研究では速度の上昇が主因で、ピッチクロックと怪我は無関係との見解
- 論文ではポジション選手の怪我率はむしろ低下傾向
- 駆け引きの変化
- 投手はリズム調整やサイン対応の「時間」が減り、デリバリー急変やタイミングの調整が難しくなる懸念あり
🧮 試合時間はどれくらい短縮された?
✅ 公式データによる実績(2023〜2024)
年度 | 平均試合時間(9回) | 前年比の短縮時間 | 出典 |
---|---|---|---|
2022年 | 3時間4分(184分) | – | 公式記録(導入前) |
2023年 | 2時間40分(160分) | −24分 | MLB公式/ESPN |
2024年 | 2時間36分(156分) | −4分(前年比) | AP News |
➡ 結論:初年度に一気に24分短縮され、翌年もさらに4分短縮された(合計28分の改善)
💬 ファン・メディア・選手の反応
- ESPNのKarl Ravech 「史上最良の改革」「ペースが劇的に向上」
- Redditユーザーの声 “Best thing every happened to me watching.”(これ以上ない改善)
- 選手コメント
- Carlos Correa(ツインズ): 「無駄な時間がなくなり、ペースが最高」。
- Will Smith(ドジャース): 「試合後に早く帰れるのが嬉しい。4時間越えの試合がなくなった」。
✅ 結論(まとめ)
- 試合時間は1試合あたり約24〜25分短縮され、3時間を切る試合が主流に
- ファン・解説者からの評判は非常に良く、MLBの視聴体験が向上
- 怪我リスクの心配はあるが、現時点では否定的データの方が多い
- ゲームのテンポが改善され、MLBの魅力が再評価された
最後に
今回は、MLBで新しく導入された”ピッチクロック”について解説しました。
MLBで導入されたということは、いずれ日本のプロ野球(NPB)にも規定されることになるかもしれません。選手の負担が増える形になりそうですが、変化に対応してくトップ選手たちの姿は、野球という枠を超え、観る人を魅了していってくれることと思います。
実際に、MLBでプレーする大谷翔平投手は、このルールに対応するため、ピッチコムという電子機器を試合中に身につけることにより、捕手とのサイン交換時間の短縮を成功させたことを開幕戦で証明してくれました。
この変化への対応力は、いちサラリーマンの私も見習うべきだと感じました。
今後、新ルール”ピッチクロック”がMLBを更に活性化させゆくことを願います。
それではまた!